監督・原作・脚本:橋本忍
出演:南條玲子
隆大介
星野知子
光田昌弘
かたせ梨乃 …ほかホンマ沢山
まさかこの映画がDVDになっていようとは…東宝もイイ感じで自虐的ですな!
DVD発売前、既にカルト的知名度だけは抜群に高かったので今更感は漂うが、発売を知らんかったので許してつかぁさい。
私は小学生の頃、
オカンとこの映画を見に行ったのだよ…映画館を出た後、親子の間には明らかに映画を観る前とは違う空気が流れていたのは本当によく覚えている…。
オカンにしてみたら
「東宝50周年記念作品」「超大作」「あの橋本忍」って感じでバンバンCMスポットも入ってたし、子供連れでも大丈夫だと思ったんだろうなきっと……その考えは上演開始直後に破壊されたと信じたい…今や鬼籍の人となったオカンには聞くことも出来ないが
「お母さんが間違ってたよ」と墓参りに行くたびに聞こえるような気がする。間違いなく幻聴だろうけどな。
もう一度観る勇気がないので、記憶をたどりつつ
キネ旬データベースであらすじを眺めてみた。
解らない…大人になっても意味が解らない。要約している人もきっと解ってないな多分。
そうか主人公は
トルコ嬢ソープ嬢だったのか(それも雄琴やん)その時点で映画館を出なかったオカンも凄いぞ
同伴は小学生なのにな!
なんせ覚えているのは「主人公の姉ちゃんがひたすら走っている」「何だか突然時代劇」「走ってるかと思ったら出刃で殺人」「スペースシャトルだぁ!」ぐらいだ…ちゅーか、こんなにも覚えていた事実がイヤだよオカン~~!!
SFなのか、復讐譚モノのサスペンスなのか、オカルトぽかった気もするし…よくもあんな映画を2時間以上我慢していた小学生の自分をほめてあげたい…ほめまくってやりたいっっっ
大人になって今更ながらに橋本忍の経歴を知り
「老害」って言葉をしみじみと噛みしめた。
老害って程の年でも無いんだろうに…きっと
若いときにクロサワに虐められ過ぎたんだろう…よう知らんけど。
巨匠と呼ばれる人が突っ走った場合、誰も止められないんだろうな。現場でも「これってどうよ」みんな思っていたと思うんだが…それとも橋本マジック(そんなもんあるのかどうかは知らんが)にスタッフ全員かかっちゃって、この東宝暗黒史上に燦然と輝く名作を作り上げちゃっったんだろうか…何にせよ電波な人に金かけちゃダメだって事ですかい?